小欄には多くのご意見をいただく。不完全な人間が限りある時間と紙幅で書く話だけに、どんなご指摘もありがたい。匿名の声ほど言葉は荒いが、いかに一方的でも、言論による訴えは歓迎だ。
敝栏目总会收到很多意见,正因为是不完美的人利用有限的工夫和篇幅记录下要说的话,因此,无论什么样的指责都是难能可贵的。越是匿名的呼声,我们就越要欢迎这些言论诉求,即便它语言粗糙、看法片面。
朝日新聞阪神支局が散弾銃で襲われ、記者2人が問答無用で殺傷されて25年になる。脅迫文に「われわれは本気である。すべての朝日社員に死刑を言いわたす」とあった。いきなり戦場に引き出された思いで、負けられぬと誓ったものだ。
朝日新闻社阪神之局遭受散弹枪袭击,不问青红皂白枪杀了2名记者的事件至今已经25年。恐吓信上写着,我们是认真的,我们要宣判所有朝日职工死刑!。如同突然之间被推上了战场,不得不阵前宣誓决不向恶权力低头!
同世代の小尻知博記者(享年29)とは家族の年齢もほぼ重なる。父上は昨夏、83歳で旅立った。妻裕子さん(52)はピアノ教師を続け、娘の美樹さん(27)はテレビ局で働く。かたや目出し帽の男は生死も不明、数ある未解決事件の中でも見たい顔の一つだ。
与我年岁相仿的记者小尻知博(享年29岁),其家眷的年龄也同我的家眷基本吻合。父亲于去年夏天,以83岁高龄辞世;其妻裕子(52岁)连续在做钢琴教师,其女儿美树(27岁)现在电视台工作。而头戴掩饰面具的枪手则生死不明,在为数不多的一些尚未结案的事件中,这是一张特别想要看到的嘴脸。
一連の襲撃で彼らが目の敵にしたのは、本紙の論調だった。この国の風土や文化を愛し、歴史のほとんどを誇り、日本語を相棒とする新聞が「反日」のはずもないのだが、ともあれ言論へのテロである。
在一系列的枪击事件中被他们视作眼中钉的正是本报的论述。这份热爱本国风土及文化,赞美民族历史,以日语为工作伙伴的报纸本不该存在反日的可能性,可是,不管怎么说却出现了指向言论的恐怖。
この四半世紀、インターネットの登場で、表現の自由をめぐる環境は一変した。65歳の憲法21条に守られ、自由を謳歌するネット世界。そこで言論テロといえば、大手メディアによる言論「圧殺」も指すらしい。新聞やテレビはすっかり敵役だ。
最近的四分之一世纪,由于因特网的问世,与自由表达相关的环境发生了巨大变化,形成了一个受现已65岁的宪法第21条保护的,讴歌自由的网络世界。 在此范围内如若说起言论恐怖的话,那肯定是指那些媒体巨头对言论的封杀。报纸及电视成了彻头彻尾的敌对方。
大手だろうが個人だろうが、異論を許さぬ言説は何も生まない。社会を貧しくする、言葉の浪費である。誰もが発信できる言論空間を守り育てるためにも、形を変えて横行する「覆面の暴力」に认真したい。
无论是巨头也好,个人也罢,不答应不同见解的言论绝不会产生任何积极效应,它只会使社会贫瘠,是一种语言的浪费。为了保护及培育这一任何人都可以发表意见的言论空间,希望要特别警惕改变了形式横行于世的假面暴力!