さだまさしの人気小説を瀬々敬久監督が映画化する「アントキノイノチ」のポスタービジュアルが初公開された。ポスターでは「でも、遺(のこ)されたのは未来。」というキャッチコピーのもと、主演の岡田将生と榮倉奈々がほんわかとした笑みを浮かべている。
同作は、「余命1ヶ月の花嫁」「Life 天国で君に逢えたら」などで、命というテーマと真しに向き合い続けてきた製作チームが再結集。第61回ベルリン国際映画祭で「ヘヴンズストーリー」が国際批評家連盟賞とNETPAC(最優秀アジア映画)賞をダブル受賞した瀬々監督とタッグを組む意欲作だ。
岡田演じる永島杏平と榮倉扮する久保田ゆきは、「天国の引っ越し屋さん」ともいえる遺品整理業の同僚同士。ふたりとも過去に心に傷を負った設定だが、ポスターに掲載されている「親友のイノチを救えなかった彼。かけがえのないイノチを守れなかった彼女。壊れかけた二つの心をつないだのは、『遺品整理』というイノチと向き合う仕事だった。」という文面から、その表情が再生途中だあることをうかがわせる。
ストーリーは、高校時代のある事件がきっかけで心を閉ざした杏平(岡田)が遺品整理業という仕事を通じて命の現場に立ち会うことになる。また、同僚のゆきの優しさに触れることで徐々に心を開き始めるが、ゆきの衝撃的な過去を知ることに……。主演のふたりとともに、原田泰造が遺品整理業「クーパーズ」の先輩社員として重要な役どころを演じる。ほか、松坂桃李、檀れい、柄本明、染谷将太、吹越満らが出演。