「本当なんですよ。日本には観光で行ったんです」という。浙江省杭州市に住むJさんだ。ショッピングに奔走するつもりはなかった。ところが知人が押しかけた。それぞれが日本で買ってきてほしいものを頼みこんだ。行先は沖縄だった。南の島の旅をのんびり楽しみたかったJさん自身の「人情」は押しつぶされた。知人への「義理」を果たすため、商品を持てないほど買い込むことになった。“真的哦。我去日本旅行了。”住在浙江省杭州市的小J说道。原本是不打算为了买东西而到处走的。但是却被身边的人逼迫着不得不买。身边的人每个人都拜托他买自己想要的东西。原本小J要去的目的地是冲绳。原本想在南方的小岛悠哉悠哉的享受一下的,结果却被“人情”绑住了脚步。为了完成对朋友的“承诺”,买东西买到几乎拿不动的程度。
Jさんが沖縄に滞在したのは4日間。友人らから求められた日本製品を買い続けることになった。トランクを2つ持って行ったが、1つは22キログラム。もう1つは10キログラムになった。結局は、自分の服を入れることができなくなり、自宅あてに郵送する破目になった。
小J在冲绳滞留了4天。这期间也不断的被朋友拜托买各种各样的日本商品。带去的两个大行李箱,一个是22公斤。另一个已经有10公斤了。结果,连自己的衣服都放不进去,只能把衣服邮寄回自己家。
中国人は周囲に旅行をする人がいると、旅先で物を買って来てもらったり、旅先にいる知人に物を運んでもらうことを頼む場合が多い。国内旅行でもそうだ。中国ではかつて、旅をする機会が少なく、統制経済で評判がよくても一部地域でしか販売されていない商品が多かった。そのため、「頼んで当然」との意識が定着したと考えられる。
中国人的话,如果周围有人去旅行的话,会经常拜托要去旅行的人买的买东西带回来,或是拜托在旅行的人带东西回来。中国国内的旅行也是一样。中国以前很少有机会去旅行,就算很受好评但因为统治经济的缘故,很多商品都是限定地区贩卖的。因此,“拜托别人买是理所的当然的”这样的意识已经根深蒂固了。
現在でも特に海外に出る場合には、「代理購入」の依頼が殺到することがある。観光旅行だけでなく、留学生が一時帰国をする際にも、帰国を知った家族や知人から「山のような土産」を依頼される場合がある。
现在也是同样,特别是去海外旅行的时候,“代理购物”的请求会蜂拥而至。不只是旅行,留学生短时间回国的时候也同样,会收到知道他要回国的家人和朋友的“山一样的土特产”的请求。
このところの、中国人客の日本における「爆買い」現象については、もともと日本製品に対する評価が極めて高く、さらに「日本で外国人観光客に対する免税対象品が拡大された」、「円安が知られたため」とされる。さらに、旅行者本人だけでなく「旅行者の周辺人物」からの需要も加わったと分析できるようだ。
最近关于在日本的中国客人“爆买”现象,是因为中国人原本对日本商品的评价就极其高,再加上“在日本对外国观光客免税的商品增多”、“日元贬值”等原因的关系。并且,不只是旅客本人,来自“旅客身边的人”的需求也增加了。