追溯日本独特的“特产”文化

   2015-04-09 3190
核心提示:観光に行くと、多くの人が当たり前のように購入する「おみやげ」。これが日本独特のものだということはあまり知られていない。お

観光に行くと、多くの人が当たり前のように購入する「おみやげ」。これが日本独特のものだということはあまり知られていない。おみやげが日本で独自に発達していった理由を、各地のおみやげの豊富な事例とともに考えるのが『おみやげと鉄道 名物で語る日本近代史』だ。著者の鈴木勇一郎氏に聞いた。

去旅行观光的时候,很多人会理所当然地购买当地的“特产”。但是不为人知的是,“特产”其实是日本的独有的一个文化特色。这本《特产与铁道  用名特产解说日本近代史》分析了特产唯独在日本广泛发展的理由以及介绍各地丰富的特产。我们采访了本书作者铃木勇一郎。

——海外におみやげはないのですか?

「おみやげの英訳は『スーベニア』とされていますが、両者は似て非なるもの。スーベニアというのは本人のメモリアルのために買ってくるもので、欧米の駅で売られているのはキーホルダーや置物などの非食品が中心です。しかし、日本のおみやげは饅頭とか羊羹ようなお菓子、その土地の名産というような食べ物が多い。それも、自分で食べるのではなく人に配り歩くためのものでしょう」

——海外没有“特产”吗?

“‘特产’一词的英文虽然被翻译成Souvenir,其实两者似是而非。Souvenir是个人为了纪念而给自己买的东西,欧美的车站以贩售钥匙链和装饰品等非食品物件居多。可是日本的“特产”通常是包子、羊羹之类的点心,多以当地的食物作为名特产,且不是为了自己食用,多是为了送与他人。”

(三重县伊势名产赤福)

——ハワイにはマカダミアナッツがありますが……

「あれは日系人が作ったもので、日本のおみやげ文化の影響抜きで考えることはできません。ほかにも、フランスにはモンサンミッシェルのクッキーのようなものもありますが、それらは例外といえるでしょう。欧米のおみやげ屋で、食べ物を扱う割合は日本と比べて圧倒的に低い」

——但是夏威夷有夏威夷坚果啊……

“那是日裔人士发明的,不得不把日本的特产文化考虑进去。其它地区,例如法国也有圣米歇尔山曲奇这样的特产,但是那些算是例外吧。欧美的特产店里,食品占的比例比日本明显少很多。”

——中国や韓国の観光地には菓子類のおみやげがあります。

「おっしゃるとおりです。しかし、伊勢の赤福や草津の姥が餅など、日本のおみやげは土地の歴史に由緒づけられたものがほとんどです。が、中国などでそういうことは一般的ではありません」

——中国和韩国的观光景点也有点心类的特产。

“确实是这样。但是,比如说伊势的赤福还有草津的姥家饼这样的日本特产,几乎都跟产地历史有着密切的联系。这种情况在中国等地区一般没有。”

(滋贺县草津名产姥家饼)

——なるほど。日本では、おみやげっていつ頃からあるんですか。

発祥ははっきりしませんが、有力な説としては、神社にお参りするときにお供え物を入れる器の『笥(け)』から転じた、というものがあります。そうした神仏にささげられたものに対して、人は神酒(みき)などを賜り、神前で酒食を共にすることで、人々には『おかげ』があったとされる。その『おかげ』を家族などに報告するための証拠の品として、酒盃(しゅはい)などがあった。これがおみやげの始まりといわれています」

——原来如此。那么日本的特产大约是什么时候开始出现的呢?

“具体的发祥时间无从考究,但是一种比较有力的说法是:去参拜神社的时候,有一种从装供品用的器具“笥”演变而来的东西。相对于献给神明的供品,人们受到神酒的赏赐。人们认为在神前饮酒用餐,会得到神的庇佑。而酒杯等物品作为向家人报告“得到保佑”的证明。据说这就是特产的起源。”

——当時はお饅頭などの食べ物ではなかったんですね。

「保存技術も発達していなかったし、歩き旅だったので、薬品、お札、耳かきなどの軽くてかさばらないものが中心でした」

——当时还没有包子这样的食物吧。

“保存技术不发达,旅行又得靠步行。所以主要就是药品、纸币、挖耳勺这些轻便不占地方的东西。”

静冈县的安倍川年糕)

——それが、近代に入り鉄道網が整備されてくると食品が増えてくる。

「そうです。例えば、静岡の安倍川餅(あべかわもち)は、もともと安倍川のたもとの茶屋で売られていて、その場で食べるものでした。それが鉄道網の発達に伴い、餅が求肥(ぎゅうひ)になりました。求肥は餅と比べて保存性が高い。餅を求肥にした安倍川餅を『大偽物』と批判する人もいましたが、こうした変化もあって安倍川餅は静岡駅の名物のおみやげとして成長していったのです」

——到了近代铁道网出现了之后,食品就比较多了。

“是的。比如说静冈的安倍川年糕,本来是安倍川山脚下的茶馆里贩卖的东西,只能在那里吃到。伴随着铁道网的发达,这种年糕变成了求肥(曾作牛皮、牛肥,一种和果子材料)。求肥比年糕的保存性更高。虽然也有把用求肥制成的安倍川年糕批判成赝品的人,但是这样做成的安倍川年糕的确已经变成了静冈站的名特产了。”

——伊勢の赤福餅や岡山の吉備団子(きびだんご)など、近世ではメジャーではなかったものが、時代の変化にうまく乗っかって名物となっていくさまが描写されていますね。

「赤福餅は皇室ブランド、吉備団子は日清戦争が名物みやげになる大きなきっかけでした。おみやげという風習は昔からあるように思われるかもしれませんが、鉄道や軍隊、皇室、ほかに博覧会というような近代国家を支えてきた装置と深い関わりがあったんです」

——伊势的赤福年糕和冈山的吉备团子等近代史上不常见的东西,随着时代变化变成了名产这种情况也是有的对吧。

“赤福年糕是皇室品牌,吉备团子是以日清战争为契机变成名特产的。特产的习俗可能会被认为是以前流传下来的,但是也与铁道、军队、皇室、博览会等近代支撑国家的机关也有不可分割的关系。”

(冈山县特产吉备团子)

——こういったおみやげに関する研究は盛んなのですか?

「発祥などについては文化人類学的な研究が進んでいますが、近代的なおみやげがどう成立したかについては手薄ですね。ひょっとしたら、日本史研究者の多くが、甘いものは苦手なお酒好きだったことが一因かもしれません(笑)」

——这种おみやげ相关的研究很盛行吗?

“关于发祥等方面的文化人类学研究正在逐步发展,但是近代特产的成立之类的研究还不是很充分。虽然研究日本史的人很多,但基本都是喜欢品酒而不是吃甜食,这也是一个原因吧(笑)。”

 
标签: 东瀛风情
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