聚焦“恋爱绝望”时代的日本电视剧

   2015-05-15 5010
核心提示:日本のドラマが恋愛や結婚に対してどれだけ絶望しているかは、「私が恋愛出来ない理由」「結婚しない」「最高の離婚」といったド

日本のドラマが恋愛や結婚に対してどれだけ絶望しているかは、「私が恋愛出来ない理由」「結婚しない」「最高の離婚」といったドラマのタイトルを見ればよく分かる。しかし、最近フジテレビで放送されたドラマ「デート 〜恋とはどんなものかしら〜」の“理系女子”藪下依子と“ニート”谷口巧の恋愛・結婚観にはさらに驚かされる。ドラマの中で、谷口巧はフランスの哲学者モンテーニュの言葉を引用し、「美貌や愛欲によって結ばれた結婚ほど失敗する。湧き立つような歓喜は何の役にも立たない」と語る。

日本电视剧对于恋爱、婚姻到底有多绝望,从《我无法恋爱的理由》、《不结婚》、《最高的离婚》等电视剧名称就可见一斑。不过,最近富士电视台播放的电视剧《约会~恋爱到底是什么东西~》,大家都被“理科女子”薮下依子和“啃老族”谷口巧的恋爱观、婚姻观吓得不轻。剧中,谷口巧引用了法国哲学家蒙田的一句话“用美貌和爱欲建立起来的婚姻定会失败。除了让自己欢欣鼓舞什么用处都没有。”

藪下依子も結婚は契約に過ぎないと考え、「愛情?などという数値化出来ない不確定要素を基板に人生を生計するなんて非合理的よ」と言い切る。依子に密かに好意を寄せるサラリーマンの鷲尾豊が、恋愛がいかに素晴らしいものかを説明するが、依子の「恋愛結婚が増えるに従い未婚率と離婚率が増え、出生率が低下している。この現実をどう説明するんですか?」という返しに黙りこんでしまう。

而薮下依子也觉得结婚不过是一纸契约,断言“爱情?这种无法数值化、却以不确定的要素为基础来规划人生,绝对是不合理的。”即使暗恋依子的上班族鹫尾丰多次向她说明恋爱是多么美好的东西,但面对依子“随着恋爱结婚的增加,未婚率和离婚率也增加,出生率降低,这种现实你要如何解释?”质问,他也只能沉默。

藪下依子と谷口巧は、結婚相談所を通して知り合い、恋愛経験「ゼロ」の2人が結婚を1つの契約とみなし、統計データやマニュアルを参考にしながら交際をスタートさせる。そこから生み出される滑稽で暖かいストーリーは、日本の現代社会と恋愛観を反映しており、多くの都市部の男女の共感を得ている。

薮下依子和谷口巧通过婚姻介绍所认识,恋爱经验为零的两人把结婚看作是一种契约,参考着统计数据与操作指南,开始了交往。由此而生的各种有趣、温暖的故事,正反映出了日本现代社会和恋爱观,获取了许多都市男女的共鸣。

現代人は皆、愛情に関して“病気”を抱えている

现代人都对爱情“生病”

リーガル・ハイに続き、 “神ロジック”を得意とする脚本家の古沢良太が今度は恋愛ドラマに初挑戦した。数学者の母親の優秀な遺伝子を受け継いだ藪下依子は国家公務員となり、仕事から生活まで何もかも効率的で規則正しくないと気が済まず、テーブルの上の調味料までも大きさごとにキッチリと一列に並べる。デートの服装や内容、表情も全て統計データから導き出された最善の選択肢を選び、頭には花、アヒル口に上目使い。お雑煮を作るときも、計量カップや秤でいちいち分量を計る。依子との出会いに驚きを隠せないもう一人の主役の谷口巧もまた“変わり者”で、13年にわたる引きこもり生活を送っており、母の年齢や老いを感じ、新たに「寄生」出来る相手を探している。

legal high之后,擅长“神逻辑”的编剧古泽良太这回首次挑战恋爱电视剧。遗传了数学家母亲优秀基因的薮下依子成为了国家公务员,工作、生活各个方面都要高效率、高规划,不然就浑身不舒服,连桌子上的调味料也得按照大小排列整齐。约会的服装、内容、表情,都要从统计数据中选出最好的方案,头上戴花,表情是鸭嘴加眼睛往上看人。做个杂煮,还得用量杯和秤一样一样测量。与依子相识的另一位主人公谷口巧,也是惊人的“古怪”,过了13年的“家里蹲”生活,感觉到母亲的年纪和老迈后,出来寻找新的“寄生”对象。

しかし他人から“パラサイト”、“ニート”というレッテルを貼られることには心外で、自分のことを太宰治に重ねて“高等遊民”と思っている。ドラマ「24」のシーズン1から シーズン6までを6日間で見終えたことを誇りとしており、新年の予定は、途中で挫折したドラマ「LOST」をもう一度最後まで見ることだ。通常、このような人物を恋愛ドラマの主役に設定することは“不適格”である。しかしながらドラマが進むにつれて、多くの人が彼らへの共感を覚える。

但是,他认为别人给他贴上了“寄生虫”、“啃老族”的标签实属遗憾,自己却觉得是和太宰治一样的“高等游民”。对于在6天内把电视剧《24》从系列1到系列6全部看完感到自豪,新年的计划就是把中途放弃的《LOST》再完整地看一遍。通常来说,把这样的人物设定为恋爱电视剧的主角绝对是不合适的,但随着电视剧的发展,许多观众从他身上得到了共鸣。

現実の日本人の結婚観 「独身でも恥ずかしくない」

现实中日本人的结婚观是:单身没什么好害臊的

いつしか「人生に恋愛は不要だ」と考えるようになった“恋愛力ゼロで恋愛不適合者”の男女が、それぞれのやむにやまれぬ事情から結婚を目指すことになり、一切の恋愛感情を持たぬまま、日々つたないデートを積み重ねていく…。売れ残り男女は、日本でもここ数年増える一方だ。「売れ残り」現象によって晩婚化と少子化にいっそう拍車がかかり、日本人なら誰もが見過ごすことのできない社会問題になっている。

不知从何时开始觉得“人生不需要恋爱”、“恋爱能力为零”的那些不适合恋爱的男男女女,因着各自不得已的缘由,只能以结婚为目的,不带任何感情地重复着每天笨拙的约会……。日本的剩男剩女这些年也暴增。“剩男剩女”现象导致晚婚化、少子化等问题快马加鞭,是日本人谁都无法忽视的社会问题。

日本内閣府が発表した2014年版「少子化社会対策白書」によると、日本人の平均初婚年齢はここ数十年間上昇の一途をたどっており、今では男性30.8歳、女性29.2歳となっている。統計データによると、日本における2010年の生涯未婚率は、男性が20.1%、女性が10.6%だった。また、25歳から39歳の年齢層の未婚率も上昇し続けている。年齢層をより細かく分けた場合、25歳―29歳の未婚率は男性71.8%・女性60.3%、30歳―34歳は男性47.3%・女性34.5%、35歳―39歳は男性35.6%・女性23.1%。日本の社会観念に変化が生じている。

日本内阁府发布的2014年《少子化社会对策白皮书》表明,日本人的平均初婚年龄在这几十年里,一路上扬,现在男性为30.8岁,女性为29.2岁。根据统计数据显示,日本2010年里一生的未婚率,男性为20.1%,女性为10.6%。另外,25至39岁的未婚率也持续直线攀升。根据年龄层再细分的话,25-29岁的未婚率,男性为71.8%,女性为60.3%;30-34岁的未婚率,男性为47.3%,女性为34.5%,35-39岁的未婚率,男性为35.6%,女性为23.1%。日本的社会观念正在发生着变化。

2000年以前の日本社会では、いい年になっても結婚しないことは、「恥ずかしいこと」で、周囲から「所帯さえ持てない半人前の人間」とバカにされないよう、早く身を固めた方が良いと考える人が多かった。また、終身雇用制だった当時、社員は、結婚して子供をもうけた後、やっと昇進できるというパターンが主流だった。だが、この数年、ほとんどの人が、「独身であっても別段恥ずかしくない」と考えるようになり、企業側も、「結婚」を昇進の条件として考慮に入れることもなくなった。

在2000年以前的日本社会,如果到了一定年纪还没结婚,会沦为笑柄,周围的人也会耻笑他是个“还没有家庭的毛头小子”,所以多数人会觉得早点成家立业比较好。另外,当时还是终身雇佣制度,主流形式是职员在结婚生子后,才能升职。然而,在这些年,大多数人觉得“就算单身,也没什么好害臊的”,企业方也变得不再把“结婚”作为升职的条件。

現代女性の愛と結婚への欲求は下がり続けている

现代女性对于爱与婚姻的欲望持续下降

「デート」のヒロインの依子が言うように、社会の開放性が進むにつれ、男女の結婚観は日に日に自由になってきている。またバブル崩壊の影がまだ残っている日本では、女性は経済的な自立を強いられ、さらには専業主婦までも家計を支えるために仕事に戻らなければならない。2010年に日本で“終身未婚率”の調査が行われたが、結果として一生に一度も結婚をしたことがない男性は19%、女性は10%であった。2012年の同数字はさらに悪化し、平均して日本人男性の5人に1人は50歳まで結婚した経験がない事実が明らかとなった。日本政府の推測では、2030年にはこの数字が男性29.5%、女性22.6%に達する。ドラマ作品を見る限りでは、日本は既に末期症状に陥っている。

用《约会》中的女主角依子的话来说,随着社会不断开放发展,男女的婚姻观念也变得越来越自由。还有,在仍然残留泡沫经济崩溃阴影的日本来说,女性强烈需要经济独立,就算是家庭主妇为了帮衬家里,也不得不回归工作。2010年,在日本进行的“终身未婚率”的调查显示,一生一次婚都没结过的男女比例分别为19%和10%。而到了2012年,这个数字再次恶化,事实表明,日本男性平均5个人中有一个,直到50岁都没结过婚。根据日本政府的推测,到了2030年,这个数字将到达男性29.5%,女性22.6%。仅从电视剧作品来看,日本已然陷入了晚期症状。

近年、女性は仕事が忙しすぎて結婚や恋愛をしている暇がない状況が増えており、経済的な自立に伴って結婚して家庭を築く欲求も薄れ、一部では一生結婚しないと決めている人までいる。「結婚しない」の主役の一人で造園プランナーの桐島春子は、結婚しない主義を貫き、人生を仕事に費やし、「努力をすれば報われる、努力だけは裏切らない」と主張している。

近年来,女性因工作过于繁忙,没空恋爱、结婚的状况有所增加,而随着本身的经济独立,对于结婚建立家庭的需求也更淡薄,有些人甚至决定一辈子都不结婚了。《不结婚》的主角之一庭园策划师的桐岛春子,就坚持着单身主义,把所有的人生时间都花费在工作上,认为“努力就有回报,只有努力才不会背叛你。”

例え結婚したとしても、日本の男女の場合は苦労が減るわけではなく、それはここ数年のドラマにも現れている。「最高の離婚」の夫婦は互いに愛し合っているがうまくいかず、「昼顔」では平凡な主婦が愛のために家を出てしまう。「昼顔」の主人公・紗和の義母は、過去に夫に浮気され、それにじっと耐えてきたという辛い過去を持つ。ところが紗和は不倫相手と駆け落ちし、夫によって連れ戻される。やや現実離れしたストーリーにも思えるが、これも日本社会の現実を反映しているのだ。

而且就算结婚了,日本男女也没法减轻负担,这些也在近年的电视剧中有所展现。《最高的离婚》中的夫妇无法彼此相爱下去,《昼颜》里平凡的主妇,为爱出户。《昼颜》的主人公纱和的婆婆,过去也被丈夫劈腿,有着一直忍耐的艰辛过往。于是,纱和与男小三私奔,被丈夫强行带回。虽说这些剧情令人觉得不切实际,但这也反映了日本社会的现实状态。

 
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