いま、ちょっとした江戸ブーム。開府410年を迎えたこともあるし、これを機に江戸時代を振り返ってみるのも悪くない。現代人にとって、けっこう学ぶべきことが隠されていそうだ。第一、面白い話がいっぱい詰まっている時代である。
现在兴起了一阵江户热。江户开府到至今,已迎来410周年,以此为契机,不妨对江户时期作一番回顾。对现代人来说,那个年代隐藏着很多值得学习的地方。首先,江户时期就是一个布满了趣事的时期。
江戸時代というと、時代劇のイメージからか、「切り捨て御免」という言葉があるように、お侍ばかりが威張りちらして、庶民は土下座したり、飢饉も多く、つらく暗い時代のように思われがちだが、実際はだいぶ違っているようだ。
一说到江户时期,大家都轻易觉得,这是一个黑暗、艰苦时期,就像历史剧场景中格杀勿论这句话所给人印象一样,武士大逞威风,百姓低三下四,并且饥荒频频。然而,实际情况却大大不同。
江戸時代は、270年近くも続いたのだ。武士と町人がそれぞれ約50万人ずつ、こんなに人口を擁した都市は、この時代世界中に例がない。当時ヨーロッパ最大のロンドンでさえ、70万人というからその繁栄さがうかがえる。考えてみれば、他国を侵略しようとしたり、侵略されたり、国をあげての大きな戦争もなく、太平の時代であったのは事実である。もちろん、武士階級は山の手の広大な土地(江戸の約7割)に居を構え、町方は、下町(江戸の約2割)に住んでちょっと分が悪いのだが、それぞれが助け合って暮らしていたのである。
江户时期持续了将近270年。武士与町人分别达到50万人,如此人口拥挤的都市,在当时的世界上也是很少见的。就连欧洲当时的最大城市伦敦也只有70万人,由此可见当年的繁荣之象。现实上,当光阴本处于太平乱世,没有倾国之力的大规模战争,既未发动对外战争,也没遭受外来侵略。当然,武士阶级占据了山手地区的广大土地(江户城的70%),町人则挤在下町地区(江户的约20%),生活条件虽不优越,但邻里互相帮助也算过得去。
そして、270年近くの間に江戸という都市は、だんだん機能を備えながら発展していった。政治が安定し、ゆっくりであるが、経済・文化が着実に発展していった時代なのである。この絵は、江戸でもっとも発展した商業地のひとつ、日本橋駿河町の様子。現代で言えば、ニューヨークの五番街といったところか。
于是,在将近270年的岁月里,都市江户逐渐发展,城市的功能日趋完善。尽管政治安定平稳,发展缓慢,但在经济文化上,这个时期有着长足发展。下面这幅画就展示了日本桥骏河町的情况,当时这里是江户最为繁荣的商业区之一,按照现代的说法,也就相当于纽约的第五大道。
三井越後屋(三井呉服店)というのは、現在の三越だ。遠くに富士山が描かれている。この頃の絵は何でも富士山を入れるんだな、と勝手に思っていたら大違いで、当時実際に見えた。江戸時代は、通りの向こうに富士山が見えるように町を造ったというから、泣かせてくれる。発想がスゴイ。
三井越后屋(三井绸缎庄)就是现在的三越。远处描绘了富士山。您可别轻易认为,这个时分画什么都要把富士山配上,那可错了。实际在当时,从江户的确是能望见富士山的。江户时期这种能从大街远眺富士山的城市规划,也着实让人惊讶了,构思可谓别具一格。
こういう大店舗を大店(おおだな)と呼んだ。当時こんな店で買い物をできた人たちは、さぞかし気分が良かっただろうと筆者は想像する。活気あふれる往来、実にいろんな人が歩いている。
三井越后屋这种大店铺被称作大店。笔者觉得,当时来这家店购物的人们想必是一番骄傲心情吧。大路上,各种人来往穿行,布满了活力。
この時代、一般庶民は、いったい何を考え、どんなふうに暮らしていたのだろうか。お殿様の豪華絢爛な暮らしを知るのもいいけれど、一般庶民の暮らしをのぞいてここに紹介してみようと思う。そして、これからこの江戸の散策を一緒に楽しもう。
这个时期的普通平民心里会想些什么呢?他们过着怎样的生活呢?了解达官贵人如何奢侈华丽固然不赖,但普通平民的平凡生活也不乏介绍的价值。接下来,就让我们一起漫步江户吧!