某一部上場企業に入社した知り合いが、入社式で社長からこんなことを言われたらしい。
我一个熟人到某优质上市公司工作,据说他们社长在入职仪式上这么说道:
「君たちは、今日から社会人になった。社会人になった以上、『辛くても絶対に逃げない』ということを肝に銘じて欲しい。学生の時と違って、社会に出ると辛いことが多い。でも、絶対に逃げてはいけない。一度でも逃げてしまうと、逃げ癖がついて、立派な社会人になれない」
“你们从今天开始就是社会人了。既然成了社会人,我希望你们能铭记‘再苦也绝不逃避’。跟学生时代不同,出社会后痛苦的事也多。但是绝不能逃避,只要逃过一次,就会逃上瘾,也就成不了合格的社会人”。
入社式でいきなり社長自らこんなことを言うということは、それだけ逃げる社員が多いということなんだろうなぁ、と思わずにはいられない。社長自ら、「当社はブラック企業です!」と言っているようなものである。僕だったら、その日のうちに逃げる。
社长在入职仪式上亲自说出这类话,看得出逃开的员工很多啊,我不由得这么想。这就仿佛是社长亲自在说“我们公司是黑企业!”。我的话,当天就跑了。
僕はこの社長とは逆で、「辛くなったら、いつでも逃げていい。やばい時にはすぐに逃げよう」という提言をしたい。
我跟这位社长相反,我要提议“痛苦的话随时都可以逃开。情况不妙就立马逃吧”。
前にも書いたように、どんなに優良企業を選んでも、ブラックな部署に配属されてしまう可能性はある。そんなときには、さっさと逃げたほうがいい。我慢して勤めて、それで精神を病んでしまったり、体を壊してしまったら元も子もない。
我以前也写到过,无论选了多么优良的企业,还是有可能分配到黑色部门。这时你还是早跑早好。如果忍着工作,因此而遭受精神损伤或搞坏身体可就得不偿失了。
「絶対に逃げない」という考え方は、それによって自分を追い詰めてしまう危険をはらんでいる。逃げ場がないと思うから、どうしても無理をしてしまう。「嫌なことがあったら、いつでも逃げる」と決めておけば、会社や仕事ごときで精神を病んだり、体を壊すことはなくなる。
“绝不逃避”的想法含有因此而把自己逼上绝路的危险。你一想到无处可逃,就可能勉强。如果一早就决心“遇到厌烦的事情随时跑”,就不会因公司、工作上的事情而精神不振、搞垮身体了。
一度逃げてしまうと、もう他の会社には就職できない、と思ってしまう人もいるかもしれない。実際には、割と何とかなるものである。世の中に会社の数は山ほどあるし、前の会社から逃げたということは基本的には言わなければわからない。ごまかす方法はいくらでもある。すぐに次の就職先が決まらなくても、自分だけであれば、支出を減らしてアルバイトやその他の手段で食いつなぐこともできないわけではない。日本は豊かな国だから、働いてないから死ぬということはない。
可能有人会觉得,逃过一次就无法在其他公司就职。实际上总是车到山前必有路的。世上的公司多如牛毛,从之前的公司逃开,这种事基本上你不说就没人知道。要瞒混过去的方法也很多。即使没能马上定下下家,如果就自己一个人,可以减少开支,靠打工或其他方式养活自己。日本是富国,不会因为没工作就活不下去。
大事なことは、会社や仕事を絶対的なものと考えないようにすることだ。仕事はあくまで人生の副次的なもので、これが原因で体を壊したり心を病んだりすることは本当に愚かなことだ。「仕事が好きで好きでたまらない」という価値観の人は勝手にそうなったらいいと思うけど、仕事にそこまで価値を感じないという人は、我慢せずにさっさと逃げよう。我慢を続けることは人生の浪費でしかない。
重要的是别把公司和工作当成绝对性的。工作始终只是人生的陪衬,如果因此而搞坏身体或精神损伤实在是愚不可及。像是“喜欢工作得不得了”有这种价值观的人可以敬请随意,但是对那些没觉得工作有那么高价值的人来说,可以不用忍耐赶紧逃开吧。一直忍耐只能说是浪费人生。
逃げるが勝ち、という言葉もあるではないか。
不是也有这种说法吗,逃开就是胜利?