第5回:『中国人と食事をしよう』
入社2年目ユウジ君は、なり立てホヤホヤ新人SE。今日も頑張る、涙のIT中国語奮闘記
とあるシステム開発案件がスタートしました。開発は中国の会社が担当する、いわゆるオフショア(offshore)開発で進んでいます。開発環境を確認するため、中国に出張してきたユウジ君。いよいよ出張も最終日です。現地マネージャーの陳君と食事をすることになったのですが...
陳:「ユウジさん、今日は何が食べたいんですか?」
ユウジ:「ギョウザです」
陳:「饺子、好的。ビールは飲みますか?」
ユウジ:「好」
陳:「小姐、两杯啤酒」
ユウジ:(わぁ~、出てきた、出てきた、「啤酒」ってビールのことだったんだ)
陳、ユウジ:「干杯」
ユウジ:(あ~、やっぱり本番の中国料理は美味しいなー、美味しいっていうのはあれだよね)「好吃好吃」(あっ、陳君ニコニコしてる。よかった。でも、料理が多すぎて、そろそろ食べれなくなってきたぞ)
陳:「小姐、麻婆豆腐」
ユウジ:(えー!陳君、まだ食べるの?もう無理、勘弁して...確か中国人は止めないとどんどん頼んじゃうっていうかガイドブック(guide book)に書いてあったよね。こんな時になんて言えばいいんだっけ!?...あった!これだ!)「ええと、吃饱了、我真的吃饱了!」
陳:「是吗?那、喝啤酒吧」
ユウジ:(啤酒?ビール?ビールなら、まだ飲めるかな...)「好」
陳:「小姐、买单」
ユウジ:(あっ、「买单」は会計だな)「陳君、あの、これ、お金...」
陳:「ユウジ君、ここは中国です。そんな心配はしないで!」
ユウジ:(でも。僕から誘ったのになー...うー、じゃ、お礼だけでも言わないとね)「陳君、ご馳走様!谢谢」
陳:「ユウジ君、もう僕たちは友達じゃないですか。お礼なんて言わなくていいです。」
ユウジ:(ええー、でも、ご馳走してもらったのにお礼を言わないなんて、やっぱり気まずいよぉ)