続IT中国語奮闘記 续篇IT汉语奋斗记
第四回:『陳君、それは誤解です』
入社2年目ユウジ君は、なり立てホヤホヤ新人SE。今日も頑張る!涙の続IT中国語奮闘記
中国とのオフショア開発プロジェクトの担当になった新人SEのユウジ君。中国から現地マネージャーの陳君が来日し、開発スケジュールの確認をしています。でも、どうも話がかみ合っていないようです。いったいどうしたのでしょうか。
陳:「ユウジ君、お客様にお願いしている資料はどうなってますか?」
ユウジ:「あ、陳君、いや、来週の火曜日、お客様との打ち合わせが終わってからもらえると思いますよ。」
陳:「来週の火曜日ですか?」
ユウジ:「はい、ざっくりとした叩きないならすぐもらえると思いますけど...でも、まだこれから変更が入るかもしれません。どうしてですか?」
陳:「ユウジ君がここに書きました。」
ユウジ:「えっ!」(資料は後日入手)「あ、そうですよね。後日じゃなくて、具体的にいつもらえるか、はっきりしないと困りますよね」
陳:「えっ!ここに『後天入手』って...」
ユウジ:(う?『後天』...)「はい、後日手に入るんです」
陳:「えっ!!我还是不明白、やっぱり分からないです」
カズコ:「ちょっとちょっとどうしたの?二人ども、さっきから『後天』だの、『後日』だのって...」
ユウジ、陳:「あっ、カズコさん」
ユウジ:「あの、ここに書いた僕のメモなんですけど...」
カズコ:「え!、『後日入手』、あ~、それでさっき陳君が『後天』って言っていたのね!あのね、ユウジ君、『後天』は『後の天』と書くんだけど、『後日』じゃなくて、『あさって』という意味なのよ!」
ユウジ:「あっ!そうなんですね」
カズコ:「そう!それから、『入手(にゅうしゅ、ru shou』は『手に入れる』じゃなくて、『手をつける』、『はじめる』という意味なの!」
ユウジ:「というとこは、陳君は『後日入手』というメモ見て、『あさってはじめる』という意味だと思ったのか!」
陳:「はい、そうです。」
カズコ:「『後日手に入る』なら、『过几天收到』と言わなくてはね」
陳:「そうなのか」
ユウジ:「『後日』と『後天』って、違う意味だったんですね、筆談って便利だと思っていたけど、思わぬ落とし穴もあるんですね」
カズコ:「そうね、中国語と日本語では、同じ言葉でも意味が違いものがあるから、勘違いしやすい言葉はあらかじめ覚えておいたほうがいいかもね。特に、日付や数字は、間違いがあってはいけないものね!」