第五回:『陳君をもてなしたい!』
入社2年目ユウジ君は、なり立てホヤホヤ新人SE。今日も頑張る!涙の続IT中国語奮闘記
中国とのオフショア開発プロジェクトの担当になった新人SEのユウジ君。中国から現地マネージャーの陳君が来日し、無事、お客様に提案するシステムの内容も決まりました。今日は陳君の日本滞在最後の日。
どうやってもてなせば喜んでもらえるでしょうか。
カズコ:「ユウジ君、陳君は明日中国に帰るのよね!」
ユウジ:「そうなんです、それで、今夜は一緒に食事をする約束をしているんですよ。今回も本当にお世話になったので、何か感謝の気持を伝いたいと思ってるんです。でも、どんな所に案内したら喜んでもらえるでしょうかね」
カズコ;「そうね-、どこで何を食べるか、ね-!陳君は内陸部の出身だから、海が見えるお店はどうかしら!?食事はやっぱりお寿司か...でも、生魚が嫌いな人もいるから。本人に直接聞くのが一番いいんじゃない?」
ユウジ:「そうですよね。中国語で『何を食べたいですか?』ってどう言うんでしょうか?」
カズコ:「『今天你想吃什么?』って、『今日は何が食べたいですか?』よ!」
ユウジ:「『今天你想吃什么?』ですね」
カズコ:「それから、『遠慮しないで』は『不要客气』よ!『不要buyao』は『不要(ふよう)』と書いて要らないということ。『客气keqi』は『お客様』の『客(きゃく)』に『気持』の『気(き)』」
ユウジ:「なるほど!『不要buyao』をつけて、お客さんみたいな他人行儀なことは要らないよ!って感じなんですね。ありがとうございます。さっそく聞いてみます。」
ユウジ:「陳君、辛苦了!」
陳;「辛苦了!ユウジさん」
ユウジ:「今天你想吃什么?」
陳:「あ~、何でもいいですよ」
ユウジ:「不要客气」
陳:「谢谢!嗯...对不起,我怕辣」
ユウジ:「辣?辛い?」
陳:「はい、辛いものは苦手です。後は何でも好きです。」
ユウジ:「お寿司はどうですか?」
陳:「大好きです!!」
ユウジ:「よかった。じゃ、お寿司にしましょう」
陳:「はい、お寿司、嬉しいです。そして、お酒で、『干杯干杯』ですね」
ユウジ:(えっ!干杯?うわ、陳君、お酒強いからなー、あっ、そうだ。酒豪のカズコさんを誘って、かわりに飲んでもらおう!)