共享文化 方兴未艾
シェアハウスという言葉を初めて耳にしたのは4、5年前だろうか。住んだことがあるという女性に聞いた。「舌打ちの音で目が覚めるんです」。一戸建てに女性十数人。トイレや洗面は共用で、朝は早い者勝ちだ。後れを取った人は悔しがる
第一次听到share house(合租房)这个说法大概是在4、5年前吧,是从一位曾经有租用经历的女子处听说的,说是“乍舌声就能吵醒人”。一幢独门独院的房子里住着十多个女子,厕所及盥洗都是共用的,早晨谁起的早谁就是胜者,落在后面的你就后悔去吧。
共同生活は大変だと思ったものだ。しかし、その後の広がりには目をみはる。家賃が安上がりなだけでない。住まいを分けあい、互いにつながりあう。その魅力が不便さを上回る。これは若い世代の新しい文化なのだという指摘もある
都觉得共同生活是件不容易的事,可是,让人瞠目的是后来居然还流行了起来。因此,也有人指出,这是因为不仅房租便宜,而且住在一起相互间也有照应,其魅力超过了不方便程度,于是这就成了年轻一代人的新文化取向。
同じ夢を追う者同士で一つ屋根の下に暮らす。高齢者が多い古い団地を改修し、若者とともに地域を蘇らせる。一方で違法な物件も増えてきた。社会の貧困を映す鏡か、脱「無縁」社会への灯(ともしび)か
追求同一梦想的同路人生活在同一屋檐下成了一种时尚。于是,有人就对老年人居多的老式居民楼进行改造,使之变成了与年轻人共同居住的小区。不过,这种做法同时也带来了违章建筑增多的弊端。或许这就是反映社会贫困的一面镜子?抑或是照亮走向摆脱“无缘”社会之路的明灯?
戦後の日本を特徴づけた「持ち家社会」は、もう曲がり角だ。そんな議論が登場して久しい。「マイホーム主義」という言葉も聞かなくなった。ただこのところは新築住宅が増えている。消費増税前の今が買い時と、業界が売り込んでいるという
成就战后日本特征的“私家房社会”已经来到了一个拐点。这一争论由来已久。“私家房主义”的说法已经很少听到了。然而,最近这阵子新建住宅又有了增加。据说,业界正在竭力推销,称趁着当前消费税尚未提升,正是购买的好时机。
住宅ローン減税のような持ち家政策は健在である。阪神大震災後、壊れた家の再建に対する国の支援が問われた時、高名な経済学者が語った言葉が忘れられない。多額の借金をして不動産を買うことに伴うリスクを侮るべきではない、と
对于住房按揭减税的私家房鼓励政策仍然健在。阪神大地震之后,针对损毁房屋重建的国家支持政策遭到质疑时,著名的经济学家所说的一番话令人难忘。他说,我们绝不能小看了利用高额贷款购买不动产所伴随的风险。
被災すれば家を失い、負債だけが残る。災害でなくともデフレ下でローン破綻が増えた。家を持つという価値観はまだ根強い。シェアする文化の台頭は変化をもたらすだろうか。
受灾之后失去了住房,可唯独背负的债务却留了下来。即便没有灾害,在经济紧缩的情况下信贷破产有增无减。在此拥有一套私家房的价值观尚且根深蒂固的大背景之下,共享文化的兴起不知能否给我们带来些许变化。
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