情报部门 窃听正常
「アメリカ」と「盗聴」で連想するのはウォーターゲート事件である。ニクソン大統領を辞任に追い込んだ大スキャンダルだ。その公聴会で、「ホワイトハウスには秘密録音装置が仕掛けられている」と、事件とは別の爆弾証言が飛び出した
一提到“美国”和“窃听”,联想到的就是水门事件。这是迫使尼克松总统辞职的一大丑闻。正是在这次公开听证会上爆料出了有别于事件本身的爆炸性证词,“白宫安装有秘密录音设备!”
折しも田中角栄首相の訪米前だった。角栄氏は米紙から、「会談がすべて録音されるのを承知のうえで首都を訪れる最初の首相の一人」という名誉?を与えられたと、当時の小欄が書いている。「壁に耳あり」がついて回る外交の世界である
时间正好在田中角荣首相访美前夕。当时的敝栏目曾撰文报道,美国报纸称角荣为“在明知会谈将被全程录音的情况下仍然坚持访问首都的第一位首相”,也不知道该不该认为此举是被授予的一种名誉?这就是附带“隔墙有耳”条件的外交世界。
米当局による個人情報の極秘収集を皮切りに、暴露が世界を騒がせている。今度は、日本大使館を含む在米公館の通信を盗聴していたと報じられた。同盟国や友好国を盗聴とは何ごとと、欧州から抗議が相次ぐ
美国当局秘密收集个人信息,首次爆料的这条消息轰动了全世界。此番有报道称,包括日本大使馆在内的驻美官方机构通信往来都遭到了窃听。这引起了欧洲方面接连不断的抗议,窃听同盟国及友好国家的通信这是什么行为?
普通なら曖昧に取り繕うのだろう。だがオバマ大統領は「我々だけでなく、情報機関のある国はどこもやっている」という旨の釈明をした。常識でしょうと、どこか開き直った印象がある
一般情况下恐怕都是敷衍搪塞一下了事,可这次奥巴马总统却明确指出,“这种做法并非我们一家,凡是设有情报机关的国家谁都这么做。”这些都是常识。总觉得在什么地方给人留下了一种郑重其事的印象。
時の人となった告発者、CIA元職員のスノーデン氏は「真実は止められない」と訴える。英雄か犯罪者かはおいて、「機密漏洩史」に太字で書かれる事件に違いない
而即是当事人又是揭发者的CIA原职员斯诺登则声明,“真实不容诋毁!”究竟是英雄、还是罪犯?这个问题暂且不论,不过,可以肯定的是这一次的事件必将用粗体字载入“机密泄露史册”。
江戸川柳の〈立聞(たちぎ)きは今来たように内へ入り〉を思い出す。こっそり聞き耳を立て、何食わぬ顔で内に入った。ところが大声で立ち聞きをばらした者がいた。それが今回の図となろう。庶民なら他意もなかろうが、したたかな大国だ。TPP交渉もある。手玉にとられぬよう願いたい。
这让我想起了一首江户川柳,〈听罢隔墙戏,佯装不知底,本人才刚到,进屋办事体〉,偷偷地站在门外偷听完之后,装作什么也不知道似地走进房来。可没想到,此时有人大声揭露道,当心被偷听!这恐怕就是此次事件所展现的一幅画面。若是一介庶民百姓倒也谈不上有何歹意,可毕竟是一个强势的泱泱大国嘛。接下来还有TPP的谈判,希望不要又被人玩了一把。
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