落户日本 三十周年
ある政治家が、アジアからの客にオムハヤシライスをふるまった。そして厳かに言ったという。「これが日本です」。外から入ってくるものを貪欲に取り入れ、ごった煮にして新しいものを生み出す。よく聞く日本文化論である
有一位政治家招待来自亚洲的客人们吃林氏牛肉蛋包饭,并一本正经地告诉他们,“这就是日本。”贪婪地汲取来自外部的事物,弄一个大杂烩,并打造出新的事物。这就是经常听到的日本文化论。
東京ディズニーリゾートが、15日に開園30周年を迎える。デフレをよそに人気は衰えをみせない。昨年度は2750万人余が訪れ、過去最高となった。アメリカ文化を体現するミッキーマウスも日本で一世代を過ごし、「和」との融合が進む
东京迪斯尼乐园将于15日迎来建园30周年的庆典。多年来它的人气经久不衰,经济紧缩对它没什么影响。去年度来园游玩者达2750多万,创历史最高纪录。体现着美国文化的米老鼠也在日本度过了一代人的时光,进一步与“大和文化”融和在了一起。
ミッキーの正月飾りに、雛人形。この春には、ミッキーのシルエットがそこかしこに潜む純銀製の兜が登場した。販売元に聞くと、高価にもかかわらず好調という。若いころにディズニーに親しんだ世代が長じて、子や孫のために買っている
米老鼠新年饰物和传统人偶可以说分别象征着西方与日本。今年春天,隐现着一个个米老鼠剪影饰纹的纯银头盔上市销售。据销售方称,尽管价格昂贵但是非常畅销。购买者都是年轻时代特别喜欢迪斯尼的那一代人,已经身为年长者的他们是买给自己儿子、孙子的。
マルが三つ、くっついた形を見ると、子どもたちは条件反射的に「ミッキーだ」と思うらしい。ディズニーの世界は日本の日常である。アメリカ発祥と取りたてて意識することが、いまどれほどあるか
一看到三个圆组合在一起的图案,孩子们就会条件反射似地想到,“这是米老鼠!”迪士尼世界就是日本的日常生活。真不知道它发祥于美国的刻意认识现如今还有多少?
コラムニストの天野祐吉さんが、ランド、シーに続く三つ目のパークはディズニーシルバーでどうかと話している(中央公論5月号)。老人が集まって、「しびれるような退屈」を楽しむ場があっていい、と
栏目经纪人天野祐吉先生曾撰文提议说,继乐园、海洋公园(Tokyo DisneySea® Park)之后,第三个主题公园就叫迪斯尼老人公园怎么样(摘引自中央公论第5期)?搞一个老人们能够聚集在一起的场所,让他们感受“激情迸发的闲暇”倒也不坏。
冗談半分としても、こんなことを思いつく人はアメリカにはいまい。本家との関係もわけがわからなくなりそうだが、行ってみたい気がする。ディズニーでひねもす無聊に身をまかせ、あくびでも一つ。乙である。
虽然是句半开玩笑的话,不过,要是美国绝不可能存在抱有这种想法的人。尽管它与本家的关系已渐渐被人遗忘,可我还是想到那里去看一看。在迪斯尼尽情地发散终日的无聊,直到累得哈欠连连,想必此种感受一定妙不可言。
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