罗马新皇 来自南美
アメリカ大陸が「発見」された1492年は、イベリア半島からイスラム勢力が追い出された年でもある。宗教的な熱狂の中、宿願を果たしたスペインは先行するポルトガルを追って新世界へ漕ぎ出す。目的は金銀、そしてキリスト教の布教だった
“发现”了美洲大陆的1492年,也是伊斯兰势力被逐出伊比利亚半岛的一年。在宗教式的狂热氛围笼罩下,实现了夙愿的西班牙追随先行的葡萄牙开始了驶向新世界的航程。目的是为了掠夺金银以及传布基督教。
コンキスタドール(征服者)たちは、先住民が築いた文明を滅ぼし、中南米を「カトリックの大陸」にした。世界に11億人とされる教徒の4割が、今ここに暮らす。その現実を映した結論でもあろう。266代目のローマ法王に、初めて「新大陸」の出身者が選ばれた
Conquistador(远征者)们决定要摧毁原住民建立的文明,并将中南美洲建成一个“共同信奉天主的大陆”。如今,全世界11亿教徒中的4成居住在此。或许可以说这是一个反映现实的结论,“新大陆”出生者第一次被推选为第266代罗马教皇。
アルゼンチンのホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿(76)で、フランシスコ1世を名乗る。約600年ぶりに「生前退位」した前法王(85)に続き、その名も宗教史に刻まれる
他就是阿根廷的豪尔赫・马里奥・贝尔格里奥(Jorge Mario Bergoglio)枢机主教(76岁),被命名为弗朗西斯科1世,紧接着600年来第一位“生前退位”的前教皇(85岁),他的名字也将被镌刻在宗教史上。
保守派と改革派の間を取った人選らしい。新法王をあえて分類すれば、サッカーとタンゴを愛し、バスで通勤する庶民派とか。「友人の枢機卿たちは、世界の果てまで(法王を)探しに行ってしまった」と、第一声も柔らかだった
看来这是一位介于保守派与改革派之间的人选,如果硬要给这位新教皇定位的话,或许可以说他属于既喜欢足球又钟爱探戈,还乘坐公交车上班出行的庶民派。“我们的枢机主教朋友们为了寻找‘教皇’走到了世界的尽头”,这演讲发出的第一声也显得是那么的轻柔。
果てとは言わないまでも、バチカンを遠く離れた旧スペイン植民地からの就任である。片やポルトガルが支配したブラジルは、今や最大のカトリック国。キリスト教の重心が大西洋を渡り、南に下った印象だ
即便不说是尽头,他的这次就任也要说是来自远离梵蒂冈的原西班牙殖民地。另外,葡萄牙统治下的巴西如今已是全世界最大的天主教国家,这给了人们一个基督教的中心已横渡大西洋南下转移的印象。
新大陸の「分割」を巡り、スペインとポルトガルを仲介したのも当時のローマ法王だった。新天地で信者を増やし、500年後の頂上人事でその子孫を教会につなぎとめる。昔も今もしたたかな組織である。
围绕着新大陆的“瓜分”,在西班牙和葡萄牙之间斡旋说和的也是当年的罗马教皇。在新天地里信徒不断增加,500年后的这次顶级人事安排将其子孙和教会紧密地联系在了一起。不论从前还是当下,它都是一个强而有力的组织。
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