忧患尘世 积重难返
人の生きる世界を「浮世」と言い「憂き世」とも書く。調べると後者の方が言葉としては古いらしい。つかの間の盆休みが終わり、週明けから憂き世に戻った方もあろう。たとえばそれは、机上に残ったままの仕事の山であったりする
我们将人居住生活的尘世称之为“浮世”,也可以写作“憂世”(日语此处的‘浮’与‘憂’同音)。而且,作为一个词汇,据调查后者的说法更为古老。转瞬即逝的盂兰盆节长假就要结束,恐怕有不少人从下周初开始即将重回憂世。之所以这么说,是因为书几上存放着的工作已经堆积如山了。
国内を見まわせば、この山も憂いが深い。国の借金の山がとうとう1千兆円の大台を超えたと、盆休みの前に財務省が発表した。1万円札で1千億枚は、積み上げれば富士山どころか、あの国際宇宙ステーションの25倍の天空に届く
环顾国内,这座山也是忧患深重。据财务省节前公告,国内借款这座山已经超过了1千兆日元大关。这1千亿枚1万日元面额的纸币如果摞起来的话,富士山都无法与之相比,它能直刺相当于国际宇宙空间站25倍距离的太空。
1万円札の福沢諭吉が、「暗殺は別にして借金ぐらい怖いものはない」と自伝で述べているのは皮肉なことだ。先進国で最悪という体たらくに大先達はご立腹だろう。しかも抜け出す道が覚束ない
1万日元面额纸币上印着的福泽谕吉曾在自传中说,“除了暗杀之外,就没有比借款更可怕的东西了”,这句话对于现实情况来说简直就是莫大的讽刺。面对一个身为发达国家所表现出的险恶现状,这位先贤哲人恐怕会暴跳如雷。而且,摆脱困境的道路并不明晰。
来春に消費税を上げても、赤字を減らす第一歩にすぎない。自民党税調会長の野田毅氏が「いまある制度を前提にしていけば、消費税はあっという間に25%までいきますよ」と文芸春秋9月号で述べている。社会保障費など歳出の絞り込みは待ったなしだ
即便于明年春天提高了消费税,但充其量也只不过是减少赤字的第一步。自民党税调会长野田毅先生曾在文艺春秋第9期上发表评论称,“倘若以现行制度为前提的话,转眼间消费税就能提高到25%。”社会保障费等年度支出的削减刻不容缓。
まさに憂き世、歴代政権の責任は大きいがツケを子や孫に回したくはない。この秋は、消費増税に踏み切るか、見送るかの決断が政治のヤマになる。政権保身の算盤をはじいての先延ばしは、なしに願いたい
这可真是个充满忧患的人世,尽管历代政权也负有很大的责任,但是并没有把这笔欠账转嫁到子孙后代头上的打算。今秋,究竟是迈出提高消费税这一步呢?还是暂缓施行?此决断已成为政治上的一个重要关口。但愿不会有打着保护政权如意算盘的拖延情况发生。
イソップに照らせば、日本人は自らをアリのように思っていたのに、気がつけば国全体でキリギリス化していた。そんな印象だろうか。刹那的でない長い目が必要な時だと思う。政策にも、むろん経済にも。
对照一下伊索寓言你就会发现,日本人一直认为自己像蚂蚁,可等你觉察到的时候,整个国家都已经蝈蝈化了。或许给人留下的是这么个印象吧。无论是政策,当然也包括经济,我认为已经到了必须要有长远目光而不是急功近利的时候了。
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